同行は、石川県下で貸出シェア43.1%を占める中堅地方銀行。銀行法に基づき免許を得た国内191銀行のうち金融庁が「地域銀行/地方銀行」と区分した64行のうちの1行、同県における銀行等の貸出残高は4.2兆円。個人預金で短期資金を調達、企業向貸出や有価証券などの長期資産で運用、長短金利差による資金利益が利益の源泉である。預貸金利鞘が縮減し続ける中、経費削減と非資金利益取引の拡大が銀行業の優先課題である。同行は営業拠点の3割超を削減、国内銀行初となる基幹(口座管理などの勘定系)システムのクラウド化(2021年移行完了)に取り組んでいる。銀行ビジネスのデジタル化を競合他行に先行して進めており、持続可能な経営に向けたコスト競争力を備えつつある。
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